「べんじゃら」を活用した取り組みのご紹介

アリタセラで長年取り組んでいる「茶わん供養」の一環として、2021年春よりスタートした「べんじゃらプロジェクト」は、供養後の茶わん等の器をチップ状に粉砕加工し、植栽足元の敷材として再利用することで、愛用されていたお客様の器への想い、焼きものへの感謝やもの大切にする心を醸成するSDGsへの取り組みのひとつです。
※「べんじゃら」とは陶磁器片を意味する有田の方言

このプロジェクトに関心をお寄せいただき発展した事例として、べんじゃらを建材として利用いただいたNHK新佐賀放送会館の事例と、東京都の「界わい緑化推進プログラム」による「Okusawa833」の植栽装飾に用いられた事例をご紹介します。

事例1|佐賀県佐賀市「NHK新佐賀放送会館」2022年5月

NHK佐賀放送局

2022年5月に運用が開始されたNHK佐賀放送局の新会館の受付の壁面や、屋外に敷かれたコンクリートタイルに、アリタセラより提供したべんじゃらが骨材として用いられています。

べんじゃらを混ぜたコンクリートの表面をサンディングすることで陶磁器片が露出する研ぎ出し技法により表情が生まれ、佐賀県らしい表現としてご評価いただきました。

事例2|東京都世田谷区奥沢「Okusawa833」2023年7月

東京都及び東京都公園協会による緑化助成「界わい緑化推進プログラム」により整備された世田谷区奥沢にある「うつわ屋 Okusawa833」の植栽足元のグランドカバーに、アリタセラより提供したべんじゃらをご利用いただきました。

「べんじゃらプロジェクト」は、今後も有田焼卸団地協同組合主導のもと、商社や窯元など産地から排出される産業廃棄物の軽減とアップサイクルを目指し、可能性を広げる取り組みを続けてまいります。